「尾てい骨をぶつけて痛い、ソファに座るとお尻が痛い」（30代女性、会社員）

「尾てい骨をぶつけて痛い、ソファに座るとお尻が痛い」（30代女性、会社員）

３週間前にキッチンでしゃがんだところゴミ箱の角にお尻をぶつけてしまい、まだ痛みが続いている。当初は歩くだけで痛かったが、今はおさまってきた。ただソファに座ると当たるのか、ものすごく痛く座っていられない。

＜初回来院時の状況＞

硬めの椅子に骨盤を立てると座れるが、丸めていくと（骨盤屈曲）途中から尾骨周囲に痛みが誘発された。この状態が、ソファに座ると出る痛みと同様であった。また、本人に許可を取り尾骨先端部を後方から前方に軽く押すと、痛みが出た。アプライドキネシオロジー（AK）で骨盤に関する検査を行ったところ、カテゴリー1に該当した。これは骨盤の（右仙腸）関節が動きすぎている状態で、右梨状筋には力の入りにくさもみられた。また仙骨に付着する靭帯も右側だけ緊張度が高かった。カイロプラクティック検査では、仙骨左に問題が見つかった。バランスとしては、相対的に右足が短くなっていた（脚長差＋）。

＜施術内容及び経過＞

アプライドキネシオロジーで見つかった右仙腸関節のカテゴリー１に対して、骨盤ブロックを用いて矯正を行っていく。右梨状筋の力を入りやすくするため、仙骨左にカイロプラクティックの矯正を行い、右梨状筋にもアプライドキネシオロジーを使って直接アプローチする。その場で、右梨状筋には力が入りやすくなり、脚長差もなくなった。リチェックをすると、骨盤を丸めていく動きの途中では痛みが出なくなっていた。ただし骨盤屈曲時の最後では、少し痛みが残った。なお、尾骨先端部を押したときの痛みは消失していた。

１か月後の２回目来店時には、前回後すぐソファに座っても痛みは出なくなったとのことだった。ただ勢いよくソファに飛び乗ると、少し痛む。骨盤屈曲時も最後のところで少し痛みが誘発され、アプライドキネシオロジーではカテゴリー1が残っていたため再度調整を行った。骨盤屈曲時の痛みは消失し、その後の日常生活でも全く痛みは出なくなった。

＜カイロプラクター後藤のコメント＞

尾てい骨の痛みは、たまに症状を訴える方がいらっしゃいます。今回のようにぶつけたという直接の原因がある場合もあれば、気が付いたら痛くなっていて長時間座っていられなくなったという場合もあります。どちらの場合でも、アプライドキネシオロジーで骨盤周囲を検査して、問題に適切に対応してバランスを整えておくことで回復を促すことができると思います。筋肉の力の入りやすさも考慮して、神経を送っているレベルにカイロプラクティックの矯正を行うことで、よりバランスを整えやすくなります。

№A03722